KING ALFRED AND THE CAKES
p18
何世紀も前、イングランドにはアルフレッドという名前の聡明な統治者がいた。彼は今までイングランドを統治した中で最も聡明な王様だった、そのためアルフレッド・ザ・グレート(アルフレッド大王)と呼ばれた。
アルフレッドがウェセックスの王になった時、イングランドは一つの国に統一されておらず、いくつかの小さな王国に分かれていた。これらの統治者はいつも互いに争っていた、そしてかれらディーン人は北からイングランドを侵略し、南へと進んでいった。彼らはデーン人の侵攻を一緒に止めるために共に働くことができなかった。アルフレッドはこれらの王国を統一することを強く望んでいたが、長い間成功しなかった。その間、デーン人によってしばしば打ち負かされていた。
惨敗した翌朝、アルフレッド王は敵兵から逃れなければならなかった。彼は何時間も大きな森をさまよった。
その午後遅く、彼は貧しい農家に来た。彼は空腹であり、疲弊していた。彼は農民の妻になにか食べるものと休める場所を与えてくれないかと頼んだ。ケーキを焼いていた女性はその哀れな見知らぬ人をかわいそうに感じた。
「わかったわ」と彼女は言った。「私が牛の乳を絞りに行く間にこのケーキ見といてくれるなら、なにか食べるものをあげるよ。だけど焦がさないように気をつけてね!」
「あなたのために喜んでケーキを見ていましょう」とアルフレッドは言った。
p19
しかし、ケーキを見ている間、彼の心は考えをめぐり始めた。彼は、自分の敗走、デーン人の侵攻、王国の統一と新軍の集めの必要性など、多くのことを考え始めた。「どうやったらデーン人を止められるんだ?」彼は考えあぐねた。「私たちに必要なのは国を守る強い陸軍と海岸を守る強い海軍だ。」考えを巡らせている間、アルフレッドはケーキについて忘れていた!
間もなくして農民の妻が牛乳絞りから帰ってくると、けむり臭かった。「私のケーキが!」彼女は叫んだ。「わたしのケーキが焦げているじゃない!あなたがなにをしたか見てごらんなさい!」彼女はほうきを持ち、それでアルフレッドのことを殴った。バシンバシン!「あんた私のケーキを焦がしたね!食べ物が欲しいんだろ!なのにそのための仕事はしないんだね、この怠け者!」バシンバシン!
彼女は王様を殴りつけ叱ったが、もちろん彼女はそのことについて気づかなかった。アルフレッドは独り笑いせずにはいられなかった。「ごめんなさい、奥様。」彼は言った。「私が不注意な愚か者でございました。許してください。」
やがてアルフレッドはより大きい軍隊を集め、デーン人の侵攻を食い止めた。そして平和のために賢明な法律を作り、優れた裁判官を選んだ。国民の文化水準を向上させるために、彼は学校を開き、大陸から教師を招いた。彼自身もラテン語を学び、いくつかの本は英語に翻訳した。アルフレッドはイングランドを統一した初めての統治者であり、彼は史上最高の王ではないかと言う人もいる。

アルフレッド大王
SIGHTSEEING IN LONDON
p22
メアリーのガイドブックは読者をロンドン周辺の観光ツアーへ連れて行ってくれる。
ロンドンは三つの地域に分類できるだろう。ウェストエンド、シティー、イーストエンドだ。ウェストエンドはウェストミンスターを含む。シティーは市内中心部だ。イーストエンドはロンドン塔の向こう側に広がっている地域である。まずはウェストミンスターから説明を始めよう、ここは宮殿や政府庁舎があるため、ロンドンの王室関係地区と言える。
ウェストミンスターで最初に訪れるべき場所はバッキンガム宮殿だ。ここはイギリス国王や女王のロンドン滞在中の住居である。宮殿は毎年夏、2ヶ月間観光客のために公開されるが、中に入るためのチケットを手に入れるのは簡単ではない。宮殿の前には、鮮やかな赤 い上着を着て、熊の皮でできた大きな黒い帽子を被った有名な衛兵が見られる。ちょうどいい時間に行けば、衛兵の交代式をみることができる、これはとても色鮮やかな儀式である。この有名な衛兵の写真を撮らずにはバッキンガム宮殿を去りたくないだろう。だが、彼らには話しかけようとしてはいけない。彼らは決して返事をしないだろう。
バッキンガム宮殿からジェームス公園を通り抜けることができる、そこには多くの種類の野鳥がいる。ウェストミンスター寺院まで歩いてわずか15分で着くが、もっと長い時間その公園ですごしたくなるだろう。
p23
ウェストミンスター寺院はエドワード1世によって建てられたが、彼は1066年に亡くなりこの寺院に埋まっている。他の多くの有名な人々もまた、ここに埋まっているー王や女王、イギリス陸海軍の英雄だけでなく有名な詩人や作家もである。
ウェストミンスター寺院からちょうど道路を渡ったところに国会議事堂がある。この建物の北端にはビッグベンが見えるが、それはおそらく世界で一番有名な時計塔だろう。しかしビッグベンは本当は時計や塔の名前ではない。有名な音楽で時を刻む13トンのベルの名前だ。
ビッグベンの向こう側を広い道に沿って歩いている間、テムズ川の反対側に大きなミレニアム観覧車が見えるだろう。このロンドンの目とも呼ばれる「大きな観覧車」は、新しい1000年(ミレニアム)を祝うために2000年3月にオープンした。これは135mの高さがあり、今まで建てられた観覧車の中でも最も大きいものの一つだ。
ほどなくしてトラファルガー広場に着く。この市民広場は1805年にトラファルガー沖でナポレオンを破ったネルソン提督とイギリス海軍の歴史的勝利を記念する場所だ。広場中央にそびえ立つ円柱は46mの高さがある。円柱の頂上にあるのはネルソン提督だ!
セントポール大聖堂に向かってさらに東に行くと、ロンドンで最も歴史のある地域に着くでしょう。そこはシティーと呼ばれている。このロンドンの中心部の歴史は、ジュリアス・シーザー(英語読みではジュリアス・シーザーだが、ローマ人なので、当時の使われていたラテン語読みではユリウス・カエサルとなる)の時代に遡る。ロンドン塔の近くにある地下鉄の入り口では、旧ローマ時代の城壁の一部を見ることができる。ところで、ロンドン塔は長い間刑務所であったが、今は博物館である。
ここで紹介したのはロンドンの最も有名な場所のいくつかをざっと回る1日ツアーである。これらの場所や次回のために残しておいたイーストエンドの多くの観光地は何時間、何日かけてもいいぐらいだ。

WEST END

CITY

EAST END