Read: THE WHITE HOUSE
トムと次郎はホワイトハウスに訪れようとしていた。そこはワシントンの中央にある。
彼らはホワイトハウスに関するあらゆる情報が載っているパンフレットを見ている。
トム:スケジュールによると、今日の午後に大統領が家に帰るんだ。
次郎:ねえ、行って彼に会おうよ。
トム:バカ言うなよ。電話をして「日本からあなたに会いにきた少年がそこにずっといますよ」って言うことすら出来ないぞ。
次郎:なんで無理なの?彼も多分すごく喜ぶでしょ
トム:パンフレットを読んでみろよ。
(しばらく読む)
次郎:「ホワイトハウスは132の部屋がある。」神戸にある白い家より大きい。僕たちの家には4部屋と2つのバスルーム、居間とキッチンがあるだけだ。
もちろんバスルームとトイレも一つしかない。
トム:ホワイトハウスには緑の部屋、青の部屋、赤の部屋、東部屋、そして140人のゲスト用の椅子があるフォーマルダイニングがある。
次郎:全部緑だよ!かべ、カーペット、椅子まで!ぞっとするよ!
トム:これ見てよ「ジョージ・ワシントンだけがホワイトハウスで暮らさなかった唯一の大統領だ。」だって。
次郎:多分彼は好きじゃなかったんだよ。全部変な部屋だし。緑に青に赤。
トム:彼が大統領のときホワイトハウスはなかったんだ。実は、ジョージ・ワシントンはニューヨークでアメリカの初大統領になったんだ。
次郎:へえ、本当?知らなかった。
トム:これを見てよ。(次郎 に20ドル札を見せる) 20ドル札は背面にホワイトハウスの絵が描かれているんだ。
次郎:へえ、いいねこれ。くれるの?
トム:ダメに決まってるだろ。

緑の部屋

青の部屋

赤の部屋
Read: ABRAHAM LINCOLN
アブラハム・リンカーンは南北戦争の間、アメリカの大統領だった。
リンカーンは1809年2月12日小さな丸太小屋で生まれ、農園で育った。リンカーン家は貧乏だった。家族は「エイブ」{リンカーンの愛称}を学校に行かせてやることも、本を買ってやることもできなかった。しかし、彼は本を借りて何度も何度も読んだ。
エイブは懸命に勉強し、成功した弁護士になった。彼は誠実さで有名となった。人々は彼を「オーネスト・エイブ」と呼んだ。
彼が若かったある日、決して忘れられない物を見た。彼は仕事でニューオーリンズにいた。お金持ちの商人がアフリカから黒人を売買していた。この頃、南の州では奴隷はとても一般的なものだった。南部では、白人の買った奴隷は農場で働いた。
「私は自分の子供達に二度と会えない。この男はここからはるか遠くに住む金持ちの白人に子供達を売ったんだ。」とあるアフリカ人の女性は叫んだ。
その奴隷を売った商人はエイブを見てたずねた。「きみ、この女を買わんかね?こいつはよく働くぞ。」
「買うものか!犬かジャガイモみたいに人をよく売れたものだな!」とエイブは答えた。
「おいおい、やつらは人間じゃないぜ。ただの奴隷さ。」と商人は言った。
リンカーンはますます怒った。「いつの日か、できることなら、こんな酷い商売を止めさせてやる」とエイブは言った。
商人は笑って商売を続けた。
長い年月の間、彼が大統領である間も、彼はその約束を忘れることはなかった。
1863年、酷い南北戦争のさなか、彼は約束を守り続け奴隷を解放した。

大統領に選ばれたアブラハム・リンカーン
非常に長身で群衆の中でも目立つ