PROGRESS21 BOOK2 LESSON11 READ 和訳

THE GIFT OF MAGI (1)

これは世界の最も短いクリスマスストーリーの一つでだ。これはO・ヘンリー(ペンネーム)によって書かれた。彼はアメリカの最も有名な短編作家だ。三人のマギ(賢者の意味)空に特別な星を見たため、赤子のイエスのところに訪れ、贈り物を運ぶためにベツレヘムに来た。(ベツレヘムはパレスチナの都市。イエス・キリストの生誕地とされている。)

 

Part1

1ドル87セント。それが全てだった。デラは間違えないように3回数えた。1ドル87セント。そして次の日はクリスマスだ。デラは座って嘆いた。彼女は夫のジムへのプレゼントを1.87ドルでは買えなかった。

 

デラと夫のジムはニューヨークのとてもみすぼらしいアパートにすんでいた。ジムは週20ドルの稼ぎしかなかった。彼らは貧しくて良いものは買えなかったが、気にしていなかった。彼らは一緒にいれば幸せだったのでお金のことを気にかけることはなかった。ジムの1番の宝物はデラで、デラの唯一の喜びはジムだった。

 

デラは立ち上がり窓から外を見た。彼女はジムのことを考えた。彼のことを愛していた。このクリスマスを完璧なものにするために、ジムに良いプレゼントを買わなければならなかった。

急にデラは窓から振り返り、長い鏡の正面に立った。彼女は自分の髪から古いクシを引き抜いた。彼女の栗色の髪は、まるで茶色い滝のように床に付かんばかりに落ちた。

 

今、デラとジムが大切にしていたものが二つあった。一つはジムの金色の懐中時計。これは彼の父と祖父のものだった。もう一つはデラの髪。デラは鏡で自分の髪を見た。すぐに彼女はクシを髪に付けなおした。彼女は古い茶色のジャケットを着て、古い茶色の帽子をかぶった。彼女はドアを出て、階段を降りた。

 

デラはわくわくするあまりゆっくり歩けなかった。そしてすぐに「髪商人」の看板のある小さい店を見つけた。デラは入った。「私の髪は買えるかしら?」彼女は商人にたずねる。

 

「あなたの髪買うわよ。ぼうしを取ってあなたの髪を見せて。」と商人は言った。

 

デラはぼうしを取り、クシを抜き取り、商人の女性に自分の髪を見せた。

茶色い滝は床まで流れ落ちた。

 

「20ドルね。」商人は言った。

 

「早くください。」デラは言った。

 

あっという間に2時間がすぎた。デラはジムへの完璧な送りものを見つけるため、店から店を走った。ついに彼女は見つけた。これは絶対ジムのためだけに作られたもの。シンプルなプラチナの懐中時計用の鎖。これは美しい。これは強い。これはちょうどジムのようだった。21ドルしたが、彼女は87セントを持って家に急いだ。彼女はあまりに興奮して話すことができなかった。

 

デラは家に着くと、髪を正すために固定した。「ジムが私を殺さなきゃいいけど。彼は私がコーラスの少女みたいだというだろうけど、1ドル87セントでなにができたというの?」と彼女は言った。


THE GIFT OF MAGI (2)

Part2

7時にはコーヒーができた。フライパンは晩餐を料理するのに十分に温まった。

 

ジムは遅れることはなかった。デラは鎖を手でキツく握りしめ、ドアの近くに座った。

ジムの足音が階段から聞こえ、彼女は顔が一瞬白くなった。彼女は静かに祈った「お願い神様。彼が今でも私のことをかわいいとおもってくれますように。」ドアが開いた。ジムは家に入り、後ろのドアを閉めた。

 

ジムは立ち止まった。彼は彼女の理解の届かぬ眼差しでデラを見た。その目に彼女は怯えてた。怒りでも驚きでも恐れでも、その類いの何かではなかった。そのような感情は覚悟していた。しかしジムはただ見るだけだった。

 

デラは立ち上がり彼に駆け寄った。「ジム、ああ。私は髪を切って、あなたにプレゼントを贈るためにそれを売ったの。髪ならまた伸びるわ。私の髪すごく早く伸びるの。メリークリスマスと言って、幸せな時間を過ごしましょう。あなたのために手に入れたキレイな贈り物、気に入るはずよ。」

 

最初、ジムは驚きあまり話せなかった。「髪を切ったのか?」彼はたずねた。

 

「切って売ったの。ジム、私よ。それでも私はデラなの。」

 

ジムは部屋を見回した。「お前の髪はなくなってしまったのか?」彼はたずねた、おおよそ愚かであった。

 

「探す必要はないわ」と彼女は言った「売ったの。言ったでしょ。あなたのために売ったの。多分私の髪はどっかにいったんだわ。」彼女は続けた。「だけど愛はここにあるわ。晩食を作りましょう、ジム?」

 

彼は夢から覚めた。彼はデラを両腕でしっかりと抱きしめた。そして外套(がいとう)のポケットから包みを取り出し、テーブルの上に投げた。「ぼくのために間違いを犯さないでくれ。髪を切ったりシャンプーをしたくらいでぼくの女の子が変わったりはしないよ。だけどその包みをみたら理解できるはずだ。」

 

デラは包みを開けると、喜びの余り叫ぶも、なんということか、急に涙と嗚咽に変わったのだ。テーブルの上の箱の中にはクシが一式あった。ブロードウェイのショーウィンドウでデラが長い間憧れていた美しいクシだ。髪の毛にちょうどぴったりの色だ。しかしその髪はもうなかった。

 

彼女はこれを強く握りしめ、やっとその輝く目を見上げることができた。

彼女は微笑みながら言った「私の髪はすごく早く伸びるの、ジム。」

 

そしてデラは突然緊張した猫のように飛び上がり嘆いた。「ああ、忘れるところだった」ジムはまだ自分へのきれいなプレゼントを見ていたかった。「きれいじゃない、ジム?街中を探して見つけたの。あなたの懐中を貸して、この鎖をつけてあげる。」

 

ジムは笑い言った。「デラ、クリスマスプレゼントを片づけて、しばらくとっておこう。いますぐ使うには立派すぎるからさ。君のクシを買うためのお金を手に入れるために懐中時計は売っちゃったんだ。さあ、晩食を食べよう。」

 

知っての通り、マギはベツレヘムの赤子に贈り物を運んだ賢い男たちだ。素晴らしく賢い男たちだ。彼らはクリスマスプレゼントのアートを発明した。

愚かにもそれぞれ家の一番大切なものを犠牲にしたまぬけな二人の子供のシンプルな話をした。

この二つの贈り物をあげた全ての人々は最も賢い。

ああ、この贈り物を送り、受け取った人々よ、このような人々は最も賢い。

どこにいようとも彼らは賢いのだ。彼らはマギなのだから。