PROGRESS21 BOOK2 LESSON12 READ 和訳

JIRO'S SPEECH

これが次郎がストーン先生のクラスで最初で最後のスピーチだ。ほんの2,3分でたくさん話すことは無理にみえる。

「日本について全て話そうとしないでください。重要なことはゆっくり、はっきりすことです。」とストーン先生は言った。

 

今日、日本について話したいと思います。あなたたちは「日本」についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。

富士山?寿司?コンピュータ?もしかしたらポケモン、プレイステーション、アニメ映画かもしれません。

日本についてもっとたくさん知るべきことがあります。

 

日本ではいわゆる「ラッシュアワー」を避けるために、人々は早く起きて早く家を出ます。7時を過ぎると電車やバスは混雑します。サーディン(イワシの缶詰)のように人々はすし詰めになります。ボタンやバッグでさえ、簡単になくします。叔父さんは靴を片っぽなくしました。

 

多くの人たちが今でもふとんを使い、床で寝ます。彼らが朝に最初にすることはふとんと毛布を押入れにいれることです。家が狭いので自分の空間を賢く使うのが重要なのです。昼間は居間や勉強部屋として、夜寝るときは寝室として同じ部屋を使います。

 

日本人は毎日風呂に入るのが好きです。ぼくたちは石鹸やシャンプーを使いますが、ていねいに洗い、すすぎます。家にいるみんなが同じお湯のバスタブを使うのでバスタブに入るときに、ぼくたちはとても綺麗でなければなりません。

バスタブは深く熱めです。バスタブに入ると5~10分浸ります。

 

日本とアメリカの他の大きな違いは車です。日本の大きな都市に住んでいると。本当に車が必要なくなります。電車や地下鉄でより簡単に早く移動できるし、駐車の心配をする必要もありません。

 

日本について話したいことはもっとたくさんあるのですが、一番いいのは日本に来て見て回ることです。新年のあとぼくは日本に帰ります。さよならをいうのは寂しいけど、いつか日本で会えて、日本を案内できたらいいです。

東京周辺の線路図

ニューヨーク周辺の線路図


JIRO'S E-MAIL TO KEVIN

ケヴィンへ

 

やあ!僕はもう8ヶ月以上の間ニューヨークにいます。手紙をちょくちょく送ると約束したけど、たくさんのことが起こったんだ。毎日アメリカと日本の違いに驚くよ。

 

君の叔父のハリーと叔母のペギーはすばらしいホストペアレンツだったね。ぼくは彼らのことが好きだったけど、ぼくがすごく恥かしがりやだったね。そのせいで問題もあったんだ。ここアメリカではイエスかノーかはっきり言わないといけないんだ。ある夕食の夜のこと、ぼくはすでにお腹いっぱいだったんだけど、きみの叔父さんはもっと野菜を食べさせたかったんだ。ぼくはノーと言いたくなかったし、それは失礼だと思えたから、イエスと言ったんだ。彼はぼくのお皿に山盛りのにんじんとほうれん草を乗せた。ぼくはお腹いっぱいでとても食べられなかったんだけど、なんとか全部平らげたよ。ノーと言いたいときは絶対にイエスとは言わないようにするよ。

 

ここアメリカでは、授業中に日本より質問しやすいんだね。教師は何かを質問する機会を与えるんだ。ぼくは授業中はすごく静かだから先生は「体調が悪いのですか、次郎?」って聞いてきたんだ。もちろん体調が悪いわけじゃなかったんだ。ただ、質問することや質問することがなにもなかったんだ。そのあと、先生には授業でもっと話すように努めると約束したよ。

 

 

そしてここでは何もかもが大きいんだ。例えば飲み物。日本だと普通はSサイズ、Mサイズ、Lサイズを飲むね。ここだとLサイズ、ヒュージサイズかジャイアントサイズにみえる。ジャイアントサイズの容器は小さいバケツみたいにみえる。

 

で、ぼくは君の叔母さんに洗濯の手伝いをすると約束したから、ここでやめておくよ。

今週中の後日、カリフォルニアに行って、1月3日には日本に旅立つんだ。

 

またね、お気をつけて。        

次郎より