New Treasure3 LESSON11 READ Dr.Rocket

 2010年6月13日、はやぶさと呼ばれる宇宙船が地球に無事戻ってきたので、日本の人々は喜んだ。はやぶさは、あたかも流れ星のように燃えて光りながら戻ってきた。その光景は多くの人々を感動させた。はやぶさは2003年に打ち上げられた小さな宇宙船だった。それはジャクサの最も有名なプロジェクトのひとつだった。任務の目標は今まで決して行われてきていないものだった。その目的は小惑星から標本を集めて、それらを地球に持ち帰ることだった。移動の間多くの困難があったけれども、任務は素晴らし成功をおさめ、科学者たちに小惑星の構成物についてのとても重要な情報を提供した。*although:~だけれども *difficulties:困難 *provide A with B:AにBを提供する、供給する

はやぶさが到達した小惑星は『いとかわ』と呼ばれている。それは、糸川英夫という日本人にちなんで名づけられた。*be named after:~にちなんで名づけられた

糸川氏とは誰で、なぜその小惑星は彼にちなんで名づけられたのでしょう?


参考

JAXA(ジャクサ)は英文名称「Japan Aerospace Exploration Agency」の略称。日本語の正式名称は「宇宙航空研究開発機構」。
2003年10月1日、H-IIAロケットなど大型ロケットや人工衛星、宇宙ステーションなどの開発を中心に行ってきた宇宙開発事業団(NASDA)、宇宙や惑星の研究を中心に行ってきた宇宙科学研究所(ISAS)、次世代の航空宇宙技術の研究開発を中心に行ってきた航空宇宙技術研究所(NAL)の3機関が統合し、「宇宙航空研究開発機構」として新たに誕生しました。

NEW WORDS and PHRASES

 spacecraft:宇宙船  succesfully:成功して  flash:ピカッと光る  shooting: 射撃   shooting star:流れ星  impress:感動させる  launch:発射する、打ち上げる  JAXA:ジャクサ   goal:目標、目的  mission:任務  sample:見本  asteroid:小惑星(主に火星、木星間に散在)    composition:構成物、組織

 True or False?

 Q1 2010年6月13日、日本の人々は夜空に流れ星を見て喜んだ。(False)

 Q2  はやぶさは、糸川と呼ばれる小惑星からサンプルを持ち帰ることに成功した。(True)

2

 糸川英夫は日本のロケット計画における工学の先駆者だった、そして彼は日本のために宇宙科学の扉を開いた。彼は、1912年に生まれた。彼は本当に好奇心が強く、学校でいくつかの学年を飛び級することを許された才能ある生徒だった。とても幼い時から、彼は飛行機を作ろうと決心していた。彼は一生懸命に勉強し、東京大学へ入学した、そこで彼は航空工学を研究した。彼が大学を終えた後、第二次世界大戦が始まった。彼は、戦闘機を設計している中島飛行機で働くよう頼まれた。彼は『はやぶさ』として知られる戦闘機を設計した。しかしながら、沢山のはやぶさ戦闘機は、神風の任務で破壊された。糸川は、神風の任務での使用に反対し、同じ目的のために無人誘導ミサイルを生産したがっていた。不幸にも、日本の航空機産業が戦争終結で閉鎖された時、航空界で働くことを諦めさせられた。

p182

 会社を去った後、彼は医療目的のための機械を開発する為の研究をした。ある日、彼は宇宙探査についての記事をたまたま見つけた。彼は、アメリカ合衆国には宇宙に旅する計画があり、日本もまたこの能力があるべきだと考えた。彼の飛行への興味は飛行機からロケットへと移行したけれどよみがえった。もし彼がその記事を見つけなければ、日本のロケット計画は何十年も遅れていたかもしれなかった。

NEW WORDS and PHRASES

 pioneer:先駆者  engineering:工学  rocket:ロケット  curious:好奇心の強い  gifted:才能のある、優れた  skip:  飛ばす、飛ばして進む  determined:決心した  aeronautic:航空の(=aeronautical)           aircraft:航空機  fighter plane:戦闘機  unmanned:無人の  guided missile:誘導ミサイル  aeronautics: 航空学    industry:工業、産業  shut down:閉鎖する medical:医療の  exploration:探査、探検   the USA:アメリカ合衆国  flight:飛行  revive:よみがえる  swich:移行する  delay:遅れる 

 True or False?

 Q1 糸川英夫は飛行機を造りたがった、だから東京大学で航空工学を研究した。(True)

 Q2    糸川英夫は日本は宇宙に行けるはずだと考えた。(True)

3

 彼のロケット開発への取り組みが始まった。彼は政府の基金を全く受けていなかったが、1955年、ペンシルロケットという日本初のロケットを開発した。それは、たった23メートルの長さで、後に彼のチームがだんだんと大きな高さの様々なロケットを打ち上げた。6キロメートルから始め、まだほんの少ししか基金が無かったが、それから彼らは空に数十キロ、数百キロ飛ぶロケットを持った。ついに、1964年糸川教授は減税ではISAS(宇宙科学研究所)として知られている研究機関を設立することができ、同年ラムダと呼ばれる種類のロケットが千キロメートルの高さまで打ち上げられた。

p183

しかしながら、進歩はゆっくりで、多くの試みは失敗に終わった。1969年代後半、四機のランダムロケット(L-4S) が首尾よく発射に失敗した。糸川教授は言った有名な言葉は『人生において重要なことは失敗の歴史だ。』それは、私たちは失敗から学び成功へと続いて行くのだ、ということを意味している。糸川教授は1967年に退官したが、機関のメンバーは彼の仕事を続けた、そして1970年に彼らはついに日本初の人工衛星『おおすみ』をなんとか打ち上げた。この衛星は33年間地球を回りの軌道を回り続けた。偶然にも、それは『はやぶさ』が打ち上げられたのと同じ歳に地球に戻って来た。

悲しいことに、糸川教授は1999年に亡くなり、『おおさき』の帰還を見ることはできなかった。しかし、彼は素晴らしい人生を送り、彼が直面した多くの困難にかかわらず、日本の宇宙計画の偉大な成功のために大いに貢献した。*be responsible for:~の貢献者である、~のおかげだ

NEW WORDS and PHRASES

funding:基金  height:高さ  establish:創立する  institute:機関  ISAS:宇宙科学研究所)  Lambda:ラムダ  progress:進歩  attempt:試み  failure:失敗  famously:有名に  satellite:人口衛星  orbit:軌道に乗る、軌道を回る  coincidentally:偶然に

 3-1 True or False?

 Q1 糸川英夫葉ペンシルロケットとよばれる日本初のロケットを造った。(True)

3-2  True or False?

 Q1 多くの失敗の後、その研究機関は日本で初めての衛星の打ち上げに成功した。(True)

 Q2    糸川英夫はおおすみが宇宙から戻ってくる前に亡くなった。(True)

4

 この分野での彼の成功は、『あたかも階段を上るように、一度に一歩ずつあなたの目標に向かって行け。最も重要なことは、その第一歩を踏み出すこと、そしてそれから一歩一歩上へ向かって続けることだ。』という彼の教えの一つに起因すると考えられる。この姿勢は他の日本の宇宙機関の他の研究者たちに受け継がれ、糸川教授の死後何年、まだなお何年も存在している、そして彼らがはやぶさの任務で問題に直面した時、確実に彼らを助けた。こういった理由で彼らははやぶさが訪れた小惑星に『いとかわ』と名付けることに決めたのだ。

NEW WORDS and PHRASES

 field:分野  attribute:~のおかげと考える、~に起因すると考えられる teaching:教えること  stairway:階段     step:ステップ  upward:上方向へ  aerospace:宇宙船  agency:(政府の)機関、局   encounter:出会う、直面する   one ~ after another:次から次へと  pass on:受け継ぐ

 True or False?

 Q1 糸川博士の困難を乗り越える姿勢は次世代の科学者たちに影響を与えた。(True)

Post-Reading

1 

(1) 航空工学 (aeronautic engineering)(p183-8行目)

(2)中島飛行機 (Nakajima Aircraft Company)(p181-10行目)

(3)戦闘機の設計 (designing fighter plane)(p181-11行目)

(4)医療 (medical)(p182-2行目)

(5)ペンシルロケット(Pencil Rocket)(p182-11行目)

(6)1,000キロメートル (p182-19行目)

(7)人口衛星『おおすみ』(satellite "Ohsumi")(p183-9行目)

2

(1)糸川博士は偶然宇宙開発に関する記事を見つけ、アメリカが宇宙への旅を計画している事を知る。そして日本もその能力があると考えたから。

(2)『あたかも階段を上るように、一度に一歩ずつあなたの目標に向かって行くこと。最も重要なことは、その第一歩を踏み出すこと。そしてそれから一歩一歩上へ向かって続けること。』という考え。

3

①born   ②curious   ③entered   ④designed   ⑤medical   ⑥interested   ⑦launched   ⑧established   ⑨satellite   ⑩attitude