FLEX2 Lesson6 The Living Library

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1/ 人間図書館では、あらゆる「本」を「読む」ことを楽しめる。

しかしこれらはあなたたちに親しみのある、カバーがあり、題があり、ページがある本ではない。

実際、これらは本物の人間たちなのだ。

「読者」としてのあなたは、興味のそそりそうな人を「借り」て、そしてその人は彼または彼女自身の人生の話を直接あなたに話し始める。

彼らの話は興奮するものだったり衝撃的だったりするかもしれない。それらはあまりにかなしすぎる涙が止まらないことさえあるかもしれない。

談話の間に質問を一つ二つすることもできる。

ときおり、「本」があなたに質問を投げかけるかもしれない。

このような交流を通して、あなた自身とは非常に異なる人生を想像することを学べるかもしれない。

 

2/ 多くの本は、どちらかと言えば日常生活ではめったに出くわす機会のない様々な人々だ。
難民、元薬物中毒者、移民。もしくは元ギャングスター、LGBT、犯罪被害者かもしれない。
人間図書館の主な目的は、社会での少数派グループに属する人々の声を聞くことによる、あなたが持っているかもしれない先入観への挑戦である。


3/ 人間図書館はデンマークで始まり、60カ国以上に広がった。
日本では、いくつかの高校や大学がこれを組織するための援助を行ってきた。
なぜここまで多くの人々がこの動きに魅了されるのだろうか?

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Book1

4/ 私は学校の勉強に上手く適応できなかった。

勉強の事を嫌ったり、サボったりという風ではなかった。

私は懸命に取り組んだが、良い結果が得られなかったと言って間違いないだろう。

私は特に読み書きの時間が苦痛だった。

他の子たちはちゃっちゃっと片付ける課題を終わらせるのに僕は一時間を要した。

友達がその事でよく私をなじったものだ。

私は理解されないことに悲しくなりイライラした。私はどこか違うのだとわかった。

 

5/ 私が失語症だと診断されたのはちょうど高校を卒業後だった。

学習障害に苦しむと、知性に問題はないのだが、読み書きが非常に困難となる。

私はこの診断にショックを受けたか?いや、実際そんなことはなかった。

私は怠惰ではないと証明されたので、ショックを受けたというよりも安心したのを覚えている。

今でも両親は私の将来を心配している。

 

6/ 今では以前よりも失語症は広く理解されている。

レオナルド・ダ・ビンチやトーマス・エジソンのような私達が天才と呼ぶ人たちでさえも失語症だったと言われている。

トム・クルーズやジョン・アーヴィングのような高い能力のある人々も出てきた。

近年では支援機構も設立されている。

もし早い段階で発見し適切に治療すれば、それの起こす問題をある程度減らすことができる。

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Book2

7/ 私の人生がいつレールから外れたのか私にはわからない。私は不幸が次々と経験し、今私がここにいる。まず私は解雇され、そして家を失った。全くどうしようもないことだった。

そのあとすぐに私は路上生活を始めなければならなかった。

最初の数ヶ月間、夜はずっとインターネットカフェかファストフード店すごし、あっという間にお金が尽きる結果となった。

夜外で寝るのは想像するよりずっと恐ろしいものだ。そのため、昼間は公営図書館や公園で昼寝をし、夜はコンビニからレンタルビデオ店を渡り歩いた。

慢性的な睡眠不足で私はめまいがした。

 

8/ ザ・ビッグ・イシューは知っているだろうか?ホームレスの人々の独立を支援するためにイギリスで初めて出版された雑誌だ。

販売員として登録すると、最初の10冊はタダで与えられる。

路上で一冊売るごとに、180円の利益を得る。

 

9/ 今私はザ・ビッグ・イシュー売ることで散漫とした人生を立て直そうとしている。私は進むには長い道のりがあることは理解しているが、この人生の出口へともがいている。

私があなたに知ってもらいたいことは、これは遠い異世界で起こっていることではないということだ。

これはただ他の誰かの問題というわけではない、誰にでも起こりうることなのだ。

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10/ 生きた人間が本になるというこの独特なアイディアは、人々の少数派のメンバーに対する態度やふるまいがいい意味で変化するポテンシャルがある。

こういう格言がある。「愛の反対は憎しみではなく無関心である。」

無視や無関心は時として先入観や差別につながる。

それは誰かの人生を奪うことになるかもしれない。

私たちが知らないうちに社会は多数派の利益を原則としてなりたってきたものであり、人々は多数派によってあまり関心をむけない傾向にある。

そのような状況で、誰も否定されず排除されない社会を実現するために私たちはなにができるだろうか?

 

11/ 人間図書館のボランティアの組織者はこう言う。「異なる背景を持つ人々へ想像力を働かせなさい。深い理解と包容力を見せなさい。多様性を受け入れなさい。私たちの社会ではこのような態度が求められなければならない。特に私たちは多数派にいる時、他の誰かの立場に立つことは間違いなく困難だが、私たちは今でもそうしようとするべきだ。結局誰もが何らかの点で少数派なのだ。」

もしかしたら人間図書館から本を借りるべきかもしれない。

それはあなたの知らない、もしくは知ろうとすることすらしなかった新しい世界を切り開くことができ、このフレーズの重要性を教えてくれる。「表紙で本を判断するな。」