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洪水や台風、地震のような自然災害により、世界中の多くの人たちが家を失い惨めな状況で暮らしている。
今日は、必要な人々に緊急避難所を提供することでこの問題に取り組むとある日本人男性について学ぼう。
1/ 統計によると2014年だけで世界で1900万人の人々が自然災害を理由に緊急シェルターで暮らしていた。
不運にも彼らの生活環境はたいてい劣悪なものだった。
凍えてる人や素早く拡散する感染症に苦しんでいる人もいる。
そして彼らのプライバシーを保つのはほとんど不可能だ。
2/ このような状況を改善することは非常に難しいが、この問題を解決するべく多くの人々が懸命に働いている。
日本人建築家の坂茂はその一人である。
彼は会社や美術館をすてきな建物を設計もする一方で、1995年から必要な人々に仮設住宅を建てつづけている。
被災者のための彼の建築が多くの人たちの琴線に触れたため、坂は世界的に有名な建築家となった。
3/ 彼を有名にした他の理由は彼の使う素材である。
意外にも彼は段ボール紙管を主に使う。
それらは軽量であるため、家を迅速に建築することが可能になる。
そしてこれらは紙でできているため、安価で大量に入手できる。
さらに、これらは環境に優しい。
簡単にリサイクルでき、比較的環境に影響を与えない傾向にある。
防水、防火紙管は建築素材に使用するのに十分の強度がある。
これらの紙管を使い、避難所が必要な人々に紙の家を建てつづけている。
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4/ 彼の活動の背景は何だろうかと思うかもしれない。
裕福な人々向けの家や建築にしか興味のない建築家が多すぎると坂は考える。
彼が考えるに、これらの建築家は簡素な避難所をとても必要としている人々を無視している。
「建築家はどのようにこのような人々へもっと助けになれるだろうか?建築家として何をするべきだろうか?」
若いとき、坂はこれらの質問を自問したが、1995年になるまでその答えを得ることはなかった。
5/ 1995年1月、阪神淡路大震災が神戸を襲った。多くの家や建造物が焼け落ちた。
10日後、坂は神戸に長田区に訪れた。彼は神戸のベトナム人居住者が未だに公園の安テントにどのように住んでいるかを聞いた。
避難所は職場からとてもはなれているため、政府の提供する非常住居に移ることはできない。
坂とボランティアたちは彼らのために紙の避難所を立てるため共に働いた。
彼らはこのコミュニティの人々のために「紙の教会」も建設した。
これはただの仮設住宅のはずだったが、人々は本当に気に入り、この教会はついには彼らのコミュニティの象徴となった。
これらの活動は坂の人生に大きな影響を与え、将来彼が何をするべきかの理解の手助けとなった。
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6/ 神戸での仕事ののち、坂は大きな地震が起こる度にトルコやスリランカ、フィリピンなど他の国で紙の避難所を提供し始めた。紙管の避難所によって、多くの被害者たちが劣悪な状態でクラスことを避けられた。
7/ 2008年、中国の成都市を大地震が襲い、多くの学校施設が破壊された。それを知り、坂はすぐに中国に飛び、小学校のための教室を建て始めた。
彼が仕事を完遂したとき、また勉強ができるため、子供達はとても喜んだ。
8/ 2011年東日本大地震が東北地方を襲った。多くの犠牲者が自分たちのコミュニティのあるところや、近くの地域の体育館に収容された。
体育館は非常に混み合っており、プライバシーはなかった。これらのじょうきょうが多くのストレスを生み出した。人々のプライバシーを守るべく、坂は体育館の中に紙の仕切りを設置するように地方政府を説得した。
これらの仕切りは効果てきめんであり、人々のストレスを和らげる大きな助けとなった。
9/ 2014年、坂は、建築家に対するもっとも名高い賞の一つであるプリツカー賞を受賞した。
彼のすばらしいデザインと人道的な活動に対して賞が与えられたのだ。
彼がただの避難所以上のものを提供したと多くの人々は考える。
彼が本当に人々に与えたのは尊厳のある生活だ。
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10/ 今日では、坂は新しい計画について考えている。彼の計画は発展途上国に大量の安価な家を生産することだ。
しかしもし大きな災害がある国で起こったならば、工場で作られた家をここに輸出されるだろう。
彼の計画はより多くの被災者にとって助けになると坂は信じている。
11/ ここに若者に向けた坂のメッセージがある。
「今日では日本人たちは以前よりも海外の人々と働くチャンスがより多くある。もちろん、外国語を学ぶことはとても重要だが、ただそれを話すだけでは十分ではない。若い間に、外国に行って異なる価値観や文化について学ぶことで視野を広げるべきだ。
将来日本人でない人とうまく働く手助けになるだろう。」
12/ 坂は世界中の多くの他の人の助けと共に、困っている人々のために働いてきた。
彼の助けを必要とする人々がいるかぎり、彼らを援助する彼の努力は終わることはない。