PROGRESS21 BOOK4 LESSON8 READ 和訳

E-MAIL FROM CEBU(1)

ケンタはセブにあるみなとみらいの姉妹校に通う日本人交換留学生だ。

彼は学校のニュースレターで新しい生活の報告を送るようにサンチェスに頼まれた。

 

差出人:木村健太郎 
宛先:サンシェ
題:ニュースレターから
日付:20XX年12月7日(火) 20:32:57

親愛なるサンチェスへ

セブでの生活についての情報を要望してくれてありがとう。これがニュースレターの詳細だよ。

ここの生活は家とは異なるけど、フィリピンのこの場所は僕が見て来た中で一番美しい場所だ。
もし自然を愛するなら、ここは間違いなく訪れるべき場所だ。僕たちはスキューバダイビングしにいけるし、たくさんのマリンスポーツをできるんだ。
ロッククライミングにも行けるし、先週には僕のホストファミリーがチョコレート・ヒルズとして知られる場所を見に行った。これは雨季だと緑色だが、一年のうち他の季節はチョコレート・ブラウンに染まる丘の集まりなんだ。
そこではだいたい手と同じくらいの大きさのほんの小さな「メガネザル」と呼ばれる猿を見たよ。

ここではたくさんの島々があり、そのためどこに行きたいか知ることは重要なことだし、僕みたいにセブに新しく来る人は簡単に迷子になってしまうこともありうる。
セブは日本とは異なる。例えば、ほとんどの人は自分の車か「ジープニー」と呼ばれるもので移動して回る。これは大きなタクシーみたいで色とりどりだ。

バスケットボールはフィリピンではナンバーワンスポーツだ。サッカーやテニスも遊ばれているが、バスケットボールほどの人気には全然及ばない。

学校はいい。授業は短く、学校は早くに始まり、日本にあるほどの多くの部活動はここにはない。
大きな違いの一つは学ばなければならない言語の数だ。日本語の勉強についていくのに合わせて、英語に加えフィリピン語と中国語の授業も取らなければならない。

フィリピンでは、貧富の大きい格差がある。最初の日にここで学校まで車で送ってもらっている時、僕たちにこっちに来てお金をせびる人たちがいた。道路で停止している間に車の窓をノックしたんだ。その何人かは非常に若く、9歳にも満たない小さな女の子を見た。社会学習の授業でそれについて議論した。

社会学習の先生にその子供たちについてもっと尋ねた。彼らがとても酷い状況で暮らしていると聞きショックを受けた。
彼らの家は小さく、いくつかは水道のような基礎インフラもない有様だ。先生はクラスの何人かは地域の孤児院で月に一晩使ってボランティアをしている。彼らについて行ってるんだ。

明日には歴史の宿題を提出しなくちゃいけないので、ここでさよならを言わないとね。他のクラスメイトにもよろしくね

敬具
ケンタより

 

 

 

差出人:サンチェス
宛先:木村健太郎
題:返信
日付:20XX年12月8日(火) 16:10:28

親愛なるケンタへ

Eメールありがとう。あなたの書いたことは興味深いね。

一番興味をひきつけたのは貧富の格差と孤児院への訪問の描写ね。
ジープニーは色とりどりで南国の果物は素晴らしいとあなたは言ったけれど、私はニュースレターに何を載せるか考えようとしてるところよ。
なにか個人的なことなら最高だと思うの。孤児院の体験についてもっと詳細を送ってくれないかしら?

クラスメイトがあなたが何をしているのか知りたがっているから、もしあなたがなんかしらの写真を持っているなら、私たちに転送してちょうだい。学校のウェブサイトに添付ファイルを投稿したり、ニュースレターの中でそれを使ったりもできるから。(もちろんあなたの了承を得てからだけど)

敬具
サンチェスより

E-MAIL FROM CEBU(2)

 

差出人:木村健太郎
宛先:サンチェス
題:RE:返信
日付:20XX年12月10日(火) 14:43:05

親愛なるサンチェスへ

きみのところに画像を転送したよ。

きみに話した孤児院はSOS子供村と呼ばれる複数の国にまたがる機関に運営されてるんだ。
この孤児院は「村」と呼ばれ、僕の学校の近くに位置してるんだけど、100マイル向こうあるようなこんなに違う世界なんだよ。
ここはとても幼い子から18の子に至るまで多くの子供にとっての家なんだ。
ここはきれいで経営状態もいい場所だよ。
ここはこの子供たちに学校に行き教育を受ける機会を与えるんだ。

ここでは十二分にお金を持っている人がたくさんいるけど、フィリピンは豊かな国ではないんだ。
彼らには両親がいないか、両親がもはや世話をできないため、この「村」のほとんどの子供はそこにいる。
厳しい人生を送り、他に家が見つけられないから彼らは「村」に来るんだって先生が言っていた。
この子供たちにとっては、アメやソフトドリンクみたいな物は良い施しなんだ。

この「村」には11の家がある。それぞれの家には食堂と子供の寝る比較的小さないくつかの部屋がある。「お母さん」として知られるひとが毎日24時間管理する。彼女はSOSの従業員で、料理の準備をし、約12人の子供の世話をする。フルタイムでそこではたらいている人がおよそ20人いる。幼い子供達は一緒にいて、年長の女の子は彼らと一緒にいるが、男の子は12から13のときに少年村に移る。

非常に小さい子も含むたくさんの幼い子供を見るのは大変だが、彼らと働くのはやりがいがある経験だ。
彼らはいつでも訪問者を喜んで受け入れる。僕たちは彼らとゲームをして、物語を読み、僕はよく日本について話すように頼まれる。
先生が僕が「村」に訪れるべきだと提案したとき、最初はそこに行くことに少し不安だったが、すぐに居心地がよくなり、彼らの暖かい受け入れに感謝した。
今ではそこに行くのが楽しみだ。

敬具
ケンタより